「子どもには 子どもの世界がある」



  •          子どもには子どもの世界がある
             子どもが子どもとして生きる時
             やがて大人の明日がくる

  •          子どもらには子どもらの人生がある
             子どもらが子どもの今日を生きる時
             やがて大人の世界が生まれる

  •          子どもらに子どもらの今日を与えよ
             子どもらに今日の歓びを与えよ
             子どもを小さな大人にするな
             子どもを子びとに仕立てるな
             今日の子どもが明日の大人だ

  •          子どもには子どもの世界がある
             子どもには子どもの人生がある

  •          子どもから歓びを奪いとるな
             子どもの歓びを満喫させよう
             子どもの世界に生きる時
             子どもは人生の歓びを知る

  •          子どもに子どもの今日を与えよ
             子どもに子どもらの歓びを与えよ
             そこから明日の光がくる
             明日の世界がそこからくる

児童文学者  小出 正吾
明治30年〜平成2年
 (1897〜1990)
 明治30年三島市の農家兼商家に生まれ、早稲田大学卒業後、やがて三島で農家のかたわら文学の勉強を始め、大正11年(1922)、キリスト教の新聞に創作童話を連載し、童話作家として出発、「白い雀」の出版以来、注目されるようになり、日本児童文学者協会の会長も務めました。
 昭和50年(1975)「ジンタの音」は野間児童文芸賞を受賞しました。
 小出正吾を慕った人たちが、三島市の現中央町に“子供には子供の世界がある”という顕彰碑を作りました。

三島アメニティ大百科(三島ゆかりの作家とその足跡より)
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